2020年1月に、日本で新型コロナウイルスの感染を確認してから既に1年以上が経過した現在でも、まだまだこの問題の収束は見えず、大阪府内には3回目となる緊急事態宣言が発令されています。例年であれば、GWの連休で遠出するという方が多いと思いますが、今年も昨年に続き、ステイホームを強いられることとなるなど、我慢の日々が続いてしまいますね。
そしてこのコロナ問題に関しては、私たちの社会生活に大きな変化を及ぼすこととなっています。例えば、対面での仕事が重視されていた日本国内でも、テレワークという働き方が当たり前になってきており、コロナ問題が終息した後も、テレワークを続ける予定と公表している企業もかなり多くなっています。
したがって、これから迎えるWithコロナ時代に関しては、従来の日本の生活スタイルとは大きく異なり、『在宅』を主体とするご家庭が増えていくと予想されています。こういった事から、今後の日本人が求める住宅像に関してもかなりの変化があると予想されているわけです。
この記事では、Withコロナ時代の住環境を考える第一弾として、今後を考えると「マンションよりも戸建てを購入すべき?」という問題について考えてみたいと思います。
コロナ禍での住宅需要に変化が?
それでは、新型コロナウイルスの影響で、日本の住宅事情にどのような変化が生じているのかについて考えてみましょう。インターネットのニュースなどを見ていると、新型コロナウイルスの影響で「住宅ローンの支払いが厳しくなった…」などというネガティブな情報が多く出ているため、コロナ禍で住宅を購入する人が減っていると考えてしまう方が多いと思います。しかし、全くそのようなことはなく、テレワークの導入や感染症対策などという側面から、もともと住んでいた家からの住み替えを検討し始める方が急増し、不動産売買業界は堅調に推移していると言われているのです。
新型コロナウイルスの影響で住み替え需要が急増!
新型コロナウイルスは、人との接触を減らすということが有効な感染予防対策と言われていることから、テレワークの導入や飲食店の時短営業などで、在宅時間が急激に長くなっています。そこで現在では、既存住宅に対するさまざまな不満が生じてしまい、住み替えを検討し始めるという方が増加していると言われているのです。既存住宅への代表的な不満は以下のようなものです。
- 長く家の中にいると、手狭に感じるようになった…
- テレワークに対応できるスペースがない…
- 家の中でも一人になれるような間取りにしたい…
- 昼間は家の周りがうるさい…
- マンションの場合、不特定多数の人が共用する部分が多く感染が怖い…
このように、新型コロナウイルスの感染拡大により、今まで気にすることもなかった住宅の問題点が目につき始めてしまい、住み替えを検討する方が多くなっているのです。さらに、テレワークの導入により「通勤時の利便性」の優先度が低くなり、都心にある高額物件よりも郊外にある比較的安価で広い物件を求める方が増えていると言われているのです。特に、分譲マンションなどの集合住宅で生活していた方の中には、共用部分での感染予防の難しさから、戸建住宅への住み替えを検討し始めるという方が急増していると言わています。
急いで住み替えるのではなく、今後の自分の状況はよく考えて!
上述のように、新型コロナウイルスによる生活スタイルの変化は、多くの方に『住み替え』の検討を始めるきっかけとなっているようです。しかし、注意が必要なのは、コロナ問題の終息後に自分の生活スタイルが再度変わるかもしれないと言う点です。
上述したように、企業の中にはコロナ問題が終息してもテレワークを続けるという考えを持っている場合もありますが、そうではない企業も多いと思います。つまり、コロナ禍でテレワークになったことから、郊外に住み替えたはいいものの、コロナ終息後は通常の出勤体制に戻ってしまい、通勤が困難になってしまう…なんて危険があるわけです。
したがって、コロナの影響によって具体的にどの程度、仕事や生活環境に変化が生じてしまうのかを、しっかりと考えて、本当に住み替えするのかを検討しましょう。
新型コロナを考えた場合、戸建てのメリット・デメリットは?
それでは、これから迎えるWithコロナ時代に向けて、新築や中古の戸建て住宅に住み替えすることにどのようなメリットが考えられるのでしょうか?ここでは、戸建て住宅のメリットに合わせて、デメリット面も簡単にご紹介しておきたいと思います。
戸建てに住み替えるメリット
それではまず、新築や中古の戸建て住宅を購入し住み替えをする場合のメリットからです。マンションなどの集合住宅と比較した場合、以下のようなメリットがあると考えられます。
- 不特定多数が使用するエントランスやエレベーター、共用廊下があるマンションと比べれば、人との接触が少なく、感染症のリスクを減らすことができる
- 庭や屋上、バルコニーがある物件を選べば、屋外での食事や子供の遊び場など、自由にストレス解消ができる
- テレワークやリモート学習専用の部屋を作る場合、戸建ての方が分離しやすい
- 戸建は車庫付きが多いため、感染予防として車移動を検討している方には便利
戸建てに住み替えるデメリット
それでは次に、Withコロナ時代に向けて、戸建て住宅に住み替える場合、注意しておかなければならないデメリットもご紹介しておきます。
- 同じ地区のマンションで、同規模の間取りと考えると、戸建ての方が高くなる
- 冷暖房使用時の光熱費、ネットワーク導入後の通信費などが戸建の方がかかる
- 木造の戸建ての場合、間取りの変更などに制約が多い
- 防犯カメラなど、セキュリティ面は別途自分で検討しなければならない
戸建て購入を検討するポイント
上記のように、感染予防や新しい生活スタイルへの対応だけを考えると、戸建住宅への住み替えは非常に大きなメリットがあると言えます。しかし、コスト面を考えた場合には、決して見逃すことができないデメリットがありますので、注意が必要でしょう。
最後に、Withコロナ時代に向けて、本当に戸建て住宅を購入し住み替えを行うのか検討する場合のポイントもいくつかご紹介しておきたいと思います。
- 新型コロナウイルスの影響で、勤務スタイルがどこまで変わるのか?
- コロナ問題収束後もテレワークが続くのか?
- 予算的な余裕はあるのか?
まずは、ご自身の生活スタイルがどの程度変化するのかをしっかりと検討し、購入の判断をすべきです。
さらに、コロナ問題を前提とした住み替えの場合は、物件判断も通常の戸建て購入時とは異なります。以下のようなポイントについてもきちんと考えておくようにしましょう。
- テレワークやリモート学習なども可能な部屋数を確保できる?
- 在宅時間が増えることを考えると、冷暖房効率が良く光熱費削減が可能な断熱性能の高さが重要
- テレワークなどを予定する部屋は、照明・冷暖房の他にコンセントやLANが必要
- 最寄りの電柱・電線まで光回線が来ているか(高速インターネットには必須)
- 周辺環境について(騒音の原因になるものがあるかなど)
まとめ
今回は、Withコロナ時代に向けて、マンションから戸建てに住み替えを検討している方が増加しているという情報をご紹介してきました。対面での仕事が当たり前だった日本では、より通勤に便利な都市部のマンションが長年非常に人気でした。確かに郊外の広い戸建てを購入して毎日満員電車で苦痛を感じるぐらいであれば、少し手狭でもマンションの方が良いと考えるのは理解できます。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、テレワークが当たり前となってきた現在では、そもそも通勤する必要がなくなりますので、都市部に住む理由がなくなっているわけです。したがって、昨年の終わりごろより、郊外の新築物件などはかなり好調に推移しており、さまざまな業界で売上減少が叫ばれるコロナ禍でも、不動産売買業界は好調に推移していると言われているのです。
この記事を読んでいる方の中にも、テレワークにより在宅時間が増えたことで、現在のお住まいに不満を感じるようになり、住み替えを検討しているという方は非常に多いと思います。ただし、コロナ問題収束後の生活スタイルがどうなるのかを完全に無視してしまうと、戸建てへの住み替えを後悔してしまう結果になりかねません。これからWithコロナ時代に向けて、戸建てへの住み替えをご検討中の方は、この記事でご紹介した内容を良く頭に入れて慎重に考えるのがオススメですよ!
大阪エリアで、戸建てへの住み替えをご検討中の方がいれば、ぜひむとうの家までお問い合わせください!