こんにちは、住まいのアドバイザーむとうの家です。今回は、誰もが一生のうちに一度は経験することになる『引っ越し』に関して、できるだけ引っ越し費用を抑えるためにおさえておきたいポイントをご紹介していきたいと思います。住宅周りの情報とは少し離れてしまうように思えますが、新築一戸建てを購入した場合、必ず必要になるのが『引っ越し』です。したがって、現在新築一戸建ての購入を検討している方であれば、「どんな家が良いか?」と並行して、「安く引っ越しするためには?」ということを検討しておいた方が良いのです。
誰もが同じですが、どうせ引っ越しするのであれば、「できるだけ安い方が良い!」と考える物でしょう。それでは、引っ越しにかかる費用に関しては、時期や方法によってそこまで費用が変わってしまうものなのでしょうか?
この疑問に対する答えとしては、「時期を選定するだけでも大幅に費用が変わる!」なのです。皆さんも聞いたことがあると思いますが、3月や4月という時期は、多くの方が新生活を始める時期になるため、引っ越し会社の最繁忙期になるのです。したがって、この時期に引っ越しを依頼した場合には、通常期と比較すれば倍近くの引っ越し費用が必要になる…なんてことも珍しくないのです。
この記事では、できるだけ引っ越し費用を抑えるため、皆さんが知っておきたい『安く抑えるコツ』をご紹介していきます。
引っ越し費用を抑えるためのポイント
それでは、引っ越しにかかる費用をできるだけ安く抑えるためにおさえておきたいいくつかのポイントをご紹介していきましょう。
ポイント① 「安い時期」を選んで引っ越しする
冒頭でご紹介したように、引っ越しには繁忙期と通常期というものがありますので、引っ越しを行う時期によって費用が変わってしまうのです。
一般的には、大学の入学や就職などがある4月に向けて『3~4月』は引っ越し業界の繁忙期となります。そしてそれ以外の『5~2月』が通常期となり、同じ条件の引っ越しでも料金が2倍に跳ね上がってしまうこともあるのです。実際に、通常期の家族の引っ越し料金相場が『6~8万円』程度に対し、繁忙期になると『10~20万円程度』の見積り金額になってしまうと言われているのです。
このことからも分かるように。引っ越し時期の調整が可能な人であれば、引っ越しにかかる費用が高騰してしまう『3~4月』を避けて引っ越しするのがオススメです。
ポイント② 荷物を減らしたうえで引っ越しする
引っ越しにかかる費用は、荷物の量が多ければ多いほど高くなってしまいます。これは、荷物が多ければ、人員を増やしたり、大きなトラックを用意したりしなければいけないからです。一般的に、引っ越し作業員の一人当たりの人件費が1万円程度と言われていますので、人数が増えれば、その分人件費が加算されるのです。また、引っ越しに使用するトラックに関しても、荷物が少なければ軽トラックなどを使用しますが、多ければ大きなトラックを用意しなければならず、車両のチャーター料金が高くなるのです。レンタカーでも大きなクルマほど高いので、この辺りは分かりやすいですね。
したがって、あなたが引っ越しする際に「できるだけ費用を抑えたい」と考えるのであれば、不用なものを処分して荷物の量を減らしておくのがポイントになるのです。そうすれば、実際に作業してもらう引っ越し作業員の人数を減らしたり、トラックのサイズを小さくできますので、車両代・人件費の面で安価にすることができます。
なお、引っ越しの見積りまでに不用品の処分が無理な場合、見積りに来た営業の方に、処分を予定している家具や家電を伝えておけば、それを想定して見積りを出してもらうことができます。注意が必要なのは、引っ越しまでにきちんと処分できず「やっぱり持っていきたい…」となったとしても、トラックに載らない…見積書の情報と異なるため作業員とトラブルになってしまう…なんて恐れがあります。
不用品の処分は、自治体回収や不用品回収業者などが便利です。また、まだ使用できる家電や家具などであれば、リサイクルショップで売却できる場合もあります。
ポイント③ 荷づくりを自分で行う
これは引っ越し費用削減対策としても有名ですね。最近では、引っ越し業者の種類も増えていますので、サービスの充実度で他社と差別化する場合が多いです。
しかし、荷づくりに関しては、ほとんどの引っ越し業者で、有料の追加サービス扱いとなるのです。荷造りはかなり手間のかかる作業ですので、慣れている引っ越し業者に任せるられるのは非常に便利なのですが、「安く引っ越ししたい」と考える場合は自分で行った方が良いです。
引っ越し予定日に向けてコツコツと行っていけば良いだけですし、最近では動画サイトなどで引っ越し荷づくりのコツなどがたくさんありますので、参考にしてみましょう。
ポイント④ 足りない段ボールはスーパーなどで調達する
引っ越しに使用する段ボールに関しては、引っ越し業者が無料で提供してくれると考えている人がほとんどだと思います。確かに、多くの引っ越し業者は、申込者に無料で段ボールをプレゼントするサービスを用意してします。しかし、業者による段ボールのプレゼントは、枚数が決まっており、大手引っ越し会社などで最大50枚が一般的です。
したがって、ご家庭の荷物の量によっては、無料提供してもらえる段ボールでは数が足りない…なんて場合もあるのです。こういった場合には、近くのスーパーやドラッグストアに行き、いらなくなった段ボールを貰えるように交渉してみましょう。基本的にお店側も不要なものですので、断られることはないと思います。
最近では、引っ越し業者の中に使用済み段ボールであれば、無料で追加してくれる場合がありますので、営業時に確認しておくのもオススメです。
ポイント⑤ 業者が用意しているプランを賢く利用する
上述したように、最近では引っ越しを請け負う業者が増えているため、その会社特有のプランを作って集客している場合が多いです。消費者からすれば、良く分からないサービス内容となってしまいますので、プランの詳細まで確認せずに、営業マンに勧められるまま、契約してしまうという方の方が多いです。
しかし、状況によっては、引っ越し費用を大幅に削減することができるプランもありますので、引っ越し会社を探すときにはプランの詳細まできちんと確認しておくのがオススメです。例えば、荷物があまりない方であれば、単身パックの様なプランを選択することで、大幅に引っ越し代を削減できます。単身パックは、「高さ170cm×横幅110cm×奥行き100cm」など、決められた大きさのコンテナに入る事が条件となるのですが、お子様が一人暮らしをスタートする…などと言った場合には非常にオススメです。
また、タイミングが限られてしまうのですが『帰り便』が利用できる場合、これを利用すれば引っ越し費用が格安になることがあります。これは、引っ越しを終えて帰路にあたるトラックに荷物を載せて運搬してもらうプランとなるのですが、一般の人はこういったサービスがあることを知らない人の方が多いです。引っ越し業者からしても、トラックが空で帰るのではなく、荷物を載せて帰れるわけですので、料金を格安にしてもメリットがあるのです。ただし、『帰り便』に関しては、いつでも利用できるプランではありませんので、運にも左右されてしまいます。
ポイント⑥ 長距離の引越しなら混載便を利用する
『混載便』は、あまり聞いたことが無い言葉かもしれませんね。これは、自分と同じタイミングで同じ地域に引っ越しする方がいた場合に利用できる方法で、トラックに、他の人の荷物も一緒に載せて運搬するプランとなります。同じ地域への移動ですので、ドラックの車両代や人件費、ガソリン代や高速代などを割り勘することができるため、大幅に見積り金額を安くすることができるのです。
ただし、同じ方面へ引っ越しする方がいなければ使えない方法ですので、どうしても混載便で安くしたい…という場合には、希望者があらわれるまで待たなければならないこともあります。
ポイント⑦ 『フリー便』を採用する
引っ越しは、搬出作業をスタートする時間によって料金が変わります。一般的には、1日の業務時間を『午前便』『午後便』『フリー便』の3つに分けている業者が多く、フリー便を選ぶことで他の時間帯より安くなるのです。
フリー便は、引っ越し作業を行う日にちのみを決めておき、実際の作業時間は引っ越し業者に任せるというプランになります。そのため、他の家の引っ越しが済んでから作業に入る事ができますので、他の時間帯よりも割安になるのです。ただし、自分の前の引っ越しで手間取ってしまった場合などは、夜に作業がスタートする…などと言うこともありますので、時間的余裕が無い人にはあまりオススメできません。
引っ越しは、搬出完了後に新たな家で作業が必要になるため、基本的に『午前便』が人気で割高な傾向にあります。しかし、引っ越し当日は作業をしない…などと言った方であれば、フリー便で安く済ませるのもオススメです。
ポイント⑧ 見積り時に交渉する
最後は、至極ごもっともな方法ですが「訪問見積り」の際に値引き交渉を行うという手法です。これは、特に何も言われずとも誰でも行っている方法です。
気弱な人やプロが出した値段に従うべき…などと考えている人も意外に多いのですが、引っ越しに関しては訪問営業時に値引き交渉しないと損をしてしまう可能性が高いです。実際に、さまざまなサイトで紹介されている情報では、多くの方が値引き交渉で引っ越し料金を値下げしてもらえたとの情報があるのです。
どちらにしても、言うのはタダですので値引き交渉は恥ずかしがらずに行いましょう。
まとめ
今回は、引っ越し費用をできるだけ安く抑えるために皆さんが知っておきたいポイントをご紹介してきました。この記事でご紹介したように、引っ越しを安く抑えるための手法が、意外と多く存在しており、特に時間的余裕がある方であれば、かなり節約することができる手法もあるのです。
ただし、引っ越し業者によっては、上述したようなプランを用意していない場合もありますので、業者選びも意外と重要です。引っ越し業者の中には積極的にテレビCMを売っている会社も多く、知名度だけで選んでしまう場合も多いのですが、近距離の引っ越しになると、中小の引っ越し業者の方が安くつくなんてことも珍しくありません。
最近では、引っ越しの一括見積を行ってくれるサイトなどもありますので、そういったツールを使って実際に訪問見積りをしてもらう業者を選別するのが良いと思いますよ。