誰もが憧れるマイホームの購入ですが、家そのものを手に入れるために高額な契約をすることになるため、物件購入の契約が終わった段階で安心してしまう方が非常に多いです。もちろん、今まで見たこともない金額の買い物になる方がほとんどですし、その契約が完了すれば「ほっとする…」となってしまうのは致し方ない事だと思います。
しかし、マイホームの購入は家そのものの購入にお金がかかるだけではなく、その他の部分にも多額のコストがかかってしまうということを忘れてはいけません。誰もが、家を購入する前には、何軒もの物件を内覧し、自分たちの理想に最も近い物件を時間をかけて探すものですが、実際にそこで生活を始める時には、家があるだけでは足りません。
新たな住宅で生活をスタートする時には、さまざまな家具・家電が必要になるのですが、これらを準備するためにはそれなりの費用がかかってしまうことになります。特に、新築の購入時には、家具・家電全てを新しく買い換えたいと考える方が多いのですが、この部分に想像以上のお金がかかってしまい、予算が足りなくなってしまう…という方も少なくないのです。
そこでこの記事では、家を購入する前段階から考えておきたい、新築購入時に最低限必要な家具・家電の種類と予算について解説していきます。
新築時に必要になる家具・家電について
新築購入時、もともとどちらかが所有していた家具・家電をそのまま利用するというのであれば、かなりのコストダウンを期待することができます。しかし、せっかく購入した憧れのマイホームですし、傷や汚れが付いている家具や家電はそのまま使いたくない…、もともと使っていたものはサイズが合わない…なんてことになり、買い換えなければならなくなるケースが多いと考えておきましょう。
そして、新築購入後に困ってしまうポイントが、この家具・家電の買い替えで、あらかじめ家具などの購入予算を考えていなかったという場合「こんなにかかるとは思わなかった…」と後悔してしまうなんて方が非常に多いのです。ここではまず、新築購入時に最低限必要と考えられる家具・家電の種類と予算をご紹介しておきます。
最低限必要な家具・家電の種類
それでは、新築購入時に全ての家具・家電を一新すると考えている方に向け、最低限購入する必要があると考えられるものを、最低予算と合わせてご紹介していきたいと思います。
なお、家具・家電に関しては、同じものでも高級志向の輸入家具やオーダー家具などとなると、価格が一気に跳ね上がりますので注意しましょう。ここでは、最もベーシックなタイプの費用感をご紹介しておきますので、必要に応じて高級志向や安価なタイプ、今まで使っていた物を使用する、どの方法を採用するか決めましょう。
- ダイニングテーブル・チェア
家族で食事をするためのダイニングテーブル・チェアのセットです。これは新築時に家に合わせて購入しなければならないと思います。4人掛けのもので、7万円~と考えておきましょう。 - リビング・ローテーブル
リビングには、ローテーブルとソファーを購入する方がほとんどです。ローテーブルは、安価な物でもそれなりの見た目の物があります。最低価格のものであれば1.5万円~と考えておきましょう。なお、もともと使用しているものを持ち込んで使う人も多いです。 - ソファー
ソファーは大きさなどによっても費用がかなり違います。また、布張りなのか革張りなのかなどもコストに関係します。布張りの4人掛けソファーであれば、6万円程度が最低価格になるでしょう。 - 絨毯やラグマット
お子様がいるご家庭であれば、フローリングの保護なども考慮して、各部屋に絨毯やラグマットを設置する方が多いです。大きさや素材によってかなり価格が違いますが、それなりのものを購入する場合は、5部屋分で5万円~を予算としてみておきましょう。 - テレビ
家電ではテレビは必須ですね。最近は、テレビを見ないという方も多くなっているようですが、新築時にはほとんどの方が買い替えします。リビングに設置するテレビの場合、50型で10万円~を想定しておきましょう。 - テレビ台
テレビを直置きするわけにはいきませんし、テレビ台を一緒に購入する方がほとんどです。50型テレビを置けるタイプのテレビ台は、4万円~を想定しておきましょう。 - キッチンボード
キッチンボードは、奥様の希望で購入する場合が多いです。賃貸に住んでいた方であれば、キッチンボードは購入しなければいけません。「幅105cm 奥行40cm 高さ180cm」程度の大きさであれば、7万円~を想定しておきましょう。 - 各部屋の照明
各部屋の照明は自分たちで用意しなければいけません。意外に「照明はついている」と勘違いしている人が多いので、ここは注意してください。全部屋の照明を用意する場合、最低でも5万円程度はかかると思います。 - エアコン
エアコンは、何台設置するのかによっても変わりますが、3部屋分と考えると、本体のみで12万円~が最低価格でしょう。なお、新築の場合、これと別にエアコン設置工事費として数万円かかります。 - 冷蔵庫
冷蔵庫は、もともと使用していた物を持ち込むことも可能ですが、買い替える方が多いです。入居する時は夫婦二人の場合でも、お子様が生まれた時のことを考えてファミリーサイズ(465L)を購入する方が多いです。この場合、15万円~程度の予算を見ておきましょう。 - カーテン
カーテンは、少し高くなるというイメージがあるのですが、オーダーカーテンに依頼するのがオススメです。というのも、既製品のカーテンを購入してくると、カーテンレールを自分で取り付けなければならず、せっかくの新築に傷がついてしまう危険があるからです。オーダーカーテンであれば、カーテンレールの取り付けなども全て行ってくれるので安心です。費用としては、最低でも20万円以上かかると考えておきましょう。なお、カーテンは、新築時に予想以上にお金がかかる代表的な部分で、こだわるとカーテンだけで100万円以上…なんてこともあるようです。 - ベッド
ベッドは使用しない派という方であればかかりませんが、最近の若い人はベッド派が多いので、予算をとっておきましょう。ニトリなどでの安価なタイプであれば、1台マットレス込みで2.5万円程度で購入できるでしょう。 - 洗濯機
洗濯機は、ファミリータイプ(容量8kg)のものに買い替える方がほとんどです。お子様がいないご家庭であれば、最初のうちは元々使っていた物を持ち込むのでも構わないでしょう。購入する場合、容量が8kgタイプで8万円~が最低コストです。乾燥機能付きのドラム式になると、倍ぐらいの価格になります。 - その他家電
掃除機、炊飯器、電子レンジなど、必要なものを用意しましょう。この辺りの家電に関しては、かなり価格が落ちてきていますし、特にこだわりがないという方であれば、全て合わせて7万円程度で揃うと思います。なお、電子レンジなどは、現在使っているものが良い品ならそのまま持ち込めば良いと思います。
このように、新築時には、必要最低限の家具・家電を用意するだけで100万円近いコストがかかるわけです。さらに、上述した予算に関しては、それぞれの最低価格で計算していますし、一部を高級志向のものに…、オーダー家具を依頼するなんてことにすれば、もっと高額になってしまうことでしょう。そして、ご家庭によっては、上述した家具・家電以外に必要な物がありますので、家の購入費用のことだけを考えてマイホームの取得を進めてしまうと、引っ越ししていざ生活をスタートする…という時に困ってしまうことになるのです。
マイホームの購入は、家にだけお金がかかるとは考えない方が良いですよ!
家具の購入時期に注意しよう!
新居で使用する家具・家電について、どれを買い替えして、どれを持ち込むのか事前に考えておけば、家の購入以外にかかる、引っ越しや家具・家電の購入費用がある程度正確に計算することができます。
それでは、新たに購入する家具などについては、いつまでに購入すべきものなのでしょうか?
例えば、入居日からすべての家具や家電が揃った状態で新生活をスタートしたいという場合、入居前に必要な家具・家電を事前購入し、入居当日までに搬入しておくという流れが良いでしょう。ただし、大型家具の事前購入の場合、用意した家具を搬入しようと思ったら、大きさが合わずに特殊な搬入方法を採用することで、別途費用を請求されてしまう…なんてことになったり、実際に置いてみると家具と家の雰囲気があっていない…なんてことになるケースもあります。
こういった事を防ぐためには、大型家具などに関しては、入居後にそろえていくという方法です。そうすれば、家のイメージに合った家具が選べますし、搬入方法を相談しながら家具を選べますので、高額な大型家具を購入した後にトラブルが発生する…なんてことを防ぐことができます。
なお、何も購入せずに入居してしまうと、食事するスペースがない、くつろげるスペースがない、寝る場所ばないなど、新生活が不便なだけですので、入居時にはカーテンや照明、寝具類などは用意できている状態にしておかなければいけないと考えましょう。
まとめ
今回は、新築時に失敗してしまう方が多い、家具・家電の購入に関するポイントをご紹介してきました。憧れのマイホームの購入は、家そのものの金額が大きいことから、そこにばかり注目してしまい、その他にかかるコストのことが頭から抜け落ちてしまう方も多いです。しかし、家の購入時には、家そのものの費用以外にも、さまざまなお金が必要になり、数百万円単位の予算を用意しておかなければいけないと考えておきましょう。
なお、最近では、マンションでしか生活したことがないという方が増えており、初めて戸建てに住むとなった時に、何を用意すれば良いのかさっぱり分からない…という方も多いです。そのため、憧れのマイホームを購入して、入居したは良いものの、生活ができる環境になるまでに時間がかかってしまうというケースが非常に多いのです。
家の購入は、「どんな家が良いのか?」「住宅ローンは通るのか?」などと言った事が気になりますが、その他の部分にもきちんと目を向けておかないといけませんよ。
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