新居選びの参考に!「マンションVS一戸建て」に関して、さまざまなポイントを比較してみました!

誰もが憧れるマイホームの購入ですが、実際に自分の新居を購入する時には、「マンションと一戸建てならどっちが良いのだろうか?」と迷ってしまう方も多いですよね。一昔前までであれば、「憧れのマイホーム」と言えば、新築一戸建てというイメージでしたが、現在では憧れのマイホームとしてタワーマンションの購入を検討するような人も多くなっています。

実際に、東京や大阪などの都会になってくると、土地価格の問題などもあり、戸建て住宅ではなくマンション生活を選ぶという方も少なくありません。これは、一人暮らし時代にマンション生活を体験してみて、さまざまな部分を管理会社と呼ばれる第三者が手助けしてくれることから、マンションでの生活の方が「意外に楽なのではないか?」と考える方が多いからだと思います。例えば、新築一戸建てを購入したとすれば、外壁や屋根の劣化状況を自分で点検しておき、適切なタイミングで業者を手配してメンテナンスを進めていかなければいけません。分譲マンションは、「購入したのに毎月家賃のように修繕積立費を取られる…」などと、ネガティブな意見を言う方がいるのですが、その費用を支払っておけば、外壁などの建物の大規模修繕を管理会社が全て手配してくれ、自分は建物の維持管理のことは何も考えなくても良くなるわけです。要は、マンションを購入した方は、戸建て住宅を購入した方と比較すれば、日々の建物のメンテナンスの手間がなくなるということです。「でもお金がかかるじゃん…」と考えるかもしれませんが、戸建て住宅もメンテナンスの度に業者にお金を支払う訳ですので、一度購入すれば一生お金の支払いがなくなるなんてことはないですよ。

このように、マンションと戸建て住宅を比較してみると、意外に面白い事実がたくさん登場してきます。コロナ禍の現在では、もともとマンションに住んでいた方が、感染症予防の面で安心できると、戸建て住宅への住み替えを検討するようになっていると言われているのですが、実際のところ、マンションと戸建てならどっちが良いのだろう…と迷っている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、「マンションVS一戸建て」に関して、さまざまなポイントを比較してみました!

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「マンションVS一戸建て」のここを比較!

都市部でマイホームを手に入れるとなると、「マンションと一戸建てならどっちだ?」という問題が最初に頭に浮かんでしまうと思います。一昔前までは、とにかくタワーマンションがステータスのように扱われていたこともあり、「それだけ出すなら広い戸建てが買えるのに…」なんて状況でも、タワマンの魅力にひかれてしまうという方が非常に多かったようですね。

しかしコロナ禍の現在では、単に「住みやすさ」だけを考えるのではなく、感染症から家族を守るという視点まで加わり、不特定多数の人と接触する可能性があるマンションより、戸建てを求める方が増えています。さらに、テレワークが一般化してきたことにより、住居探しで重視されていた「交通利便性」の優先順位が下がってきたことも戸建て人気が高くなっている理由の一つにあげられています。

一般的に、マンションを選ぶ方は「防犯性の高さ」や「管理の手間」「建物の立地」などを重視する傾向にあると言われてます。一方、戸建てを選択する人は「住戸自体の広さ」「間取りの自由度」「駐車場」など、生活に必要な広さを求めるようです。ここでは、マンションと戸建についてさまざまなポイントで比較していきたいと思います。なお、ここでの意見はあくまでも筆者の個人的な考えですので、以下に記載する事が全て正解とは考えないようにしてくださいね。

防犯面で比較

マイホームとしてマンションを選んだ方については、「セキュリティ面を重視したいから」という意見が最も多いと言われています。特に小さなお子様がいるご家族であれば、何重ものセキュリティチェックが備え付けられているマンションの方が安心感を感じることができるのでしょう。最新のマンションなどになると、以下のようなセキュリティ設備が整っています。

  • 多重セキュリティ・・・自宅玄関はもちろん、エントランスやエレベーターホールなど多重セキュリティで部外者を排除
  • 管理人・警備員・・・24時間体制で警備員などが見回りする有人管理物件なども多くなっています。昼間は管理人などが清掃を行いますので、常に清潔な環境になります
  • 宅配ボックス・・・いつでも荷物などを受け取れるようになっています。最近では食品に対応した宅配ボックスやコンシェルジュが受け取りしてくれるような物件もあります
  • 敷地内公園・・・部外者が侵入しにくい敷地内で子供を遊ばせることができる公園を備えた物件が増えています

このように、マンションは建物自体の多重セキュリティに加え、有人管理が行われていることで、安心して生活ができると言われています。戸建て住宅の場合、ホームセキュリティサービスが普及してきていますが、マンションのセキュリティにかかる管理費よりも割高になってしまいます。また、建物のセキュリティはどうしてもマンションに勝てない部分もありますので、防犯面を重視する場合は、マンションが良いのかもしれませんね。

住戸の広さについて

戸建てを選択する方については「住戸の広さ」を重視して戸建に決めるという方が多いようです。実際に、不動産経済研究所調べのデータによると、平均建物面積はマンションが70㎡前後なのに対し、戸建ては90㎡以上と、20㎡程度広くなるそうです。なお、このデータは関東圏の都市で算出したデータだそうです。

これは、マンションの場合、共用の廊下や階段、エレベータなどの設備に場所をとられることになることから、住戸自体に使用できる面積が減るからでしょう。戸建て住宅は、土地全面に建物を建てるわけにはいきませんが、ある程度自分の自由に家を建てられることで、住戸が広くなるのです。なお、最近のマンションの場合、ゲストルームやパーティルームなどの共用施設が充実してきていますので、そういった施設で住戸自体の狭さを補うことは可能かもしれません。
どちらにせよ、住戸の広さを重視する場合には、マンションではなく戸建ての方が有利だと考えられます。

最寄駅からの距離について

マンションを選択する人の理由としては「最寄駅からの距離」など、交通利便性の高さを重視してという方が多いです。

考えてみると、マンションは、ほとんどの物件が駅から徒歩圏に建てられており、なんと7割程度は最寄駅から徒歩9分以内に位置していると言われています。もちろん、一戸建てに関しても、最寄駅からそれなりの近さという物件もありますが、それでも徒歩15分以上の物件も多く、約3割は最寄りがバス便と言われています。交通利便性に関しては、どの都市なのかによっても大きく異なりますが、「とにかく駅からの距離を重視する」など交通利便性の良さが家の条件になる場合、マンションの方が選択肢が多くなります。

なお、冒頭でご紹介したように、新型コロナウイルス問題発生以降、テレワークを導入する企業が急増しています。そのため、会社に出勤する頻度がかなり少なくなった…という方の中には、「交通利便性」の優先度が下がり、戸建て住宅への住み替えを検討する方が増えています。このあたりは、ライフスタイルが変わってしまうと、家に求める優先順位は変わるものですので、致し方ないですね。

間取りについて

戸建てを選ぶ方は「間取りを重視して」という方が多いようです。一般的に、新築マンションの場合、3LDKが中心になっており、広くLDKをとり、スムーズな家事導線になるように工夫された住戸が多いです。ワンフロアで家族の気配を常に感じられるという点もメリットと考える方もいるでしょう。

一方、戸建て住宅の場合は、4LDKが中心になっており、下の階にLDKなどを設けて、上の階は家族それぞれの個室など、フロアを分け、家族間のプライバシーを確保できるという点が大きな魅力です。さらに、戸建て住宅であれば、間取りの自由度が高くなることから、「家族が生活しやすいように」と考える方は戸建てを選択するように思えます。

駐車場について

自動車を所有しているという方であれば、駐車場が併設できる戸建て住宅を選びたいという方が多いようです。大阪や東京などの都市部になると、駐車場を借りるにも月額で1.5~2万円程度になってしまうことも珍しくありません。これが夫婦で2台の自動車を所有するなどとなると非常に大きな負担になってしまいますよね。

戸建て住宅の場合、建てる時に自動車の有無から、駐車場を設けるか、何台分用意するのかを自分で決めることが可能です。郊外の戸建てになると、2台分の駐車場を用意するなんてことも比較的容易ですし、この点は戸建ての大きな魅力になるでしょう。
駐車場があれば、玄関の前に車を止められて、重い荷物の出し入れも楽にできる点も大きいと思います。

管理やコミュニティ面について

マンションの利点は、管理費を支払わなければならないものの、ゴミ集積場が備えられており、ゴミ出しなどで困ることがないという点です。これが戸建て住宅になると、町内会でゴミ集積場の清掃を持ち回りするなど、地域コミュニティで協力していくことが必要になります。ご近所同士で良い関係ができるのは、地域の防犯面では非常に良い効果があるのですが、若い人の中にはこういったご近所づきあいを苦手とする方も多いです。そのため、町内会に入る・入らない、町内会の独自ルールに困惑するなどをデメリットに感じる方も少なくありません。

マンションは、共用部の管理を管理会社に全て任せることができ、手間がないというのが大きなメリットです。

防音性について

最後は、防音性です。テレワークが広く普及し、昼間でも在宅する方が多くなっている現在では、ちょっとした生活音が原因となる騒音トラブルが増加していると言われています。

そして、マンションのように、各住戸が構造物でつながっている方が、音の問題が生じてしまいやすく、「上の階の足音が…」「隣の部屋の話し声が…」「ペットの鳴き声が…」と言ったトラブルが増えていると言われています。実際に、賃貸市場では、居室の防音性の悪さを理由として住み替えを希望する方が増えていると言われており、駅近の物件などでも空室が目立つような場合も珍しくなくなっていると言われます。

戸建て住宅に関しては、基本的に建物同士が独立していることから、マンションなどと比較すると防音性はある程度確保できると考えられます。さらに、建物自体が自分の所有物ですので、何らかの音の問題が生じた場合には、自分の考えだけで防音リフォームを施すことができる点も大きなメリットです。
マンションなどでも、室内のリフォームであれば自由に行うことができますが、それでも建物の構造に関わるような大規模なリフォームを行うことはできないですし、工事の際は管理会社の許可をとらなければならないなど、さまざまな制約もあるのです。

この辺りの自由度の高さは、やはり戸建て住宅の方が有利に働くと考えられます。

まとめ

今回は、憧れのマイホームを手に入れようと思った際、マンションと戸建住宅で迷った時には、どっちを購入するのかを選ぶためのポイントをご紹介してきました。正直な話、家に求めるものは人によって異なる物ですし、誰にとっても「戸建てが良い」や「マンションがオススメ」と言えるような問題ではないというのが事実です。

しかし、あなたが家に「何を求めているのか?」というポイントを自分の中で整理していけば、自ずとどちらの選択が自分を満足させてくれるかがわかると思います。例えば、建物のメンテナンスなどを自分で判断するのは面倒だし誰かにやってほしい…という場合、管理会社がやってくれるマンションの方が良いかもしれませんね。逆に、自分の家のことは自分で決めたいし、必要な時にだけ費用を支払いたいというのであれば、戸建て住宅の方が向いていると考えられます。

新型コロナウイルス感染症の拡大以後は、人との接触を減らすということが、こういった感染症問題の対策に有効と紹介されるようになったことから、不特定多数が使用する共用部の多いマンションでの生活を不安に考える方が多くなっています。そして、そういった方は、より安全で安心して生活ができるようにと、戸建て住宅を求めるようになっているようですね。

コロナ禍の現在では、さまざまな業界が不景気に陥っていると言われていますので、不動産業界も同じと考えて、コロナ問題が落ち着いてから家探しを再スタートすれば良いと考えている方も多いと思います。しかし、不動産業界は、コロナ問題により、住み替え需要が非常に高まっていることから、他の業界の様なダメージをあまり受けていないと考えておいた方が良いですよ。特に、テレワークが導入された方が、マンションから戸建に住み替えを検討するようになっていますので、悠長に構えていると、好条件の物件はすぐに売れてしまうかもしれませんよ!