2022年もいよいよ終わりが近づいてきましたね。昨年から続く新型コロナウイルス問題については、ようやく落ち着きを見せ始めていますが、この記事を作成している現在、第8波が見えてきた…というような報道がなされているなど、なかなか完全なゴールが見えなくて、今年もなんとなく下を向いて年の瀬を迎えているという方が多いかもしれません。 今回のコロナ問題は、私たちの社会生活を大きく変えているということも話題になっています。例えば、日本ではなかなか浸透しなかったテレワークと言った働き方が当たり前になっていますし、仕事終わりに上司と飲みに行くといういわゆる『飲みにケーション』という習慣もこの数年で激減していると言われています。そして、多くの日本人は自宅で過ごす時間が急増していると言われるようになっているのです。 家族との時間が増えるということに注目すれば、非常に良い傾向なのではないかと考えられますが、実は「在宅時間が長くなっている」ことで日々の生活にかかる光熱費が大きな負担になる…という意外な問題を引き起こし始めていると言われています。私たちの生活は、さまざまな家電製品に支えられていますし、在宅時間が長くなれば当然それらを使用する頻度が増えて、光熱費が高くなってしまいます。さらにそれに追い打ちをかけているのが、電気やガスなどのライフラインの値上げです。 そこでこの記事では、在宅時間が増えた今だからこそ考えたい、古い家電製品の買い替えタイミングについてご紹介していきたいと思います。
光熱費の上昇傾向は今後も続く!?
新型コロナウイルス問題は、私たちのライフスタイルを大きく変化させてしまっています。実際に、コロナ問題以前は、毎晩のように飲み歩いていた方や頻繁に旅行に行っていたというような方も、現在では自宅で過ごす時間が増えてきたというイメージがあるのではないでしょうか? このようなライフスタイルの変化が今後もいつまで続くのかはわかりませんが、現在多くのご家庭で家族の在宅時間が増えたことで「光熱費が高くなってしまった…」という悩みの声が聞こえるようになっています。さらに、これに追い打ちをかけるように、2021年12月から、電力会社大手10社が家庭向け電気料金の値上げに踏み切ってから今現在も燃料費の高騰が続いています。さらに、都市ガスに関しても、大手4社が値上げに踏み切るなど、日常生活を取り巻くエネルギー事情は非常に深刻な問題を抱えているのです。 このような電気・ガス料金の値上げに関しては、燃料となる石炭や液化天然ガス(LNG)などの輸入価格の高騰が大きな原因だと言われています。近年では、地球環境に配慮しなければならないという考えから再生可能エネルギーへの投資が進んでいますが、まだまだ日本国内での電気事情は、火力発電に大きく頼っているのが現状です。そして、火力発電に使用する燃料の内訳は石炭が29.7%、液化天然ガス(LNG)が37.6%を占めているなど、輸入価格高騰の影響をもろに受けているわけです。石炭や液化天然ガス(LNG)は、国内でほとんど製造しておらず、輸入に頼っているのが実情ですので、2023年以降もしばらくは電気やガス料金の値上げは続くと予想されています。
古い家電の買い替えで電気代削減ができる!
新型コロナ問題により、家族の時間が増えたことは良い事だと思うのですが、光熱費が大幅に高くなってしまい、家計に大きな負担がかかってしまっている…と悩んでいる方は多いことでしょう。さらにここにきて、電気代やガス代の値上げまで発表され、「どうやって光熱費を節約すれば良いか?」と悩んでいる方は多いことでしょう。 一般的に、冬場の光熱費は他の季節よりも高くなってしまいますので、「この冬はエアコンなどの暖房器具をなるべき使用しないように…」など、過酷な光熱費削減対策を考案中のご家庭も多いのではないでしょうか?もちろん、普段の生活の中で、無駄に使用している電気があれば、それを節約するというのとても良い事だと思います。しかし、在宅時間が増えている現在、家族が快適に過ごせない…となってしまうような節約方法は、体調を崩してしまうなど余計な問題を引き起こす原因になってしまいます。また、電気を消す・消さない、エアコンの設定温度などで夫婦間のトラブルも発生しやすくなるので、必要以上に光熱費に注目するのはあまりオススメできません。 そこで、日常生活を進めるうえでオススメの光熱費削減方法になるのが、古い家電製品の買い替えなのです。家電製品というものは、年々進化していくもので、特に省エネ性能は数年型落ちしただけで、倍近く変わってきたりすることもあるのです。ここでは、一般家庭で使用頻度の高い家電製品に関して、新しいものに買い替えした場合、どの程度まで電気代削減が目指せるのかを考えていきます。
エアコン
まずは室内を快適な環境に保ってくれるエアコンです。エアコンは、年々本体価格が下がってきているのですが、その反対に性能はどんどん高くなっていると言われています。エアコンは、コンプレッサーなどの精密部品が多く採用されていますので、一般的にその寿命は7~10年程度と言われています。ただし、これを過ぎても稼働するなら使用するというご家庭が多いのではないでしょうか? 実は、エアコンは、製造年度によって省エネ性能が大きく変わってきており、夏場と冬場しか使用しないような家電なのです、毎日9時間程度使用するお宅であれば、最新機種に買い替えするだけで、年間6,000円程度の電気代削減ができると言われています。
冷蔵庫
冷蔵庫は、常に稼働している家電ですので、本体の省エネ性能の違いが電気代にダイレクトに関係してきます。基本的に、現在販売されている冷蔵庫であれば、8~10年程度がメーカーによる寿命目安となっています。ただし、冷蔵庫は15~20年程度同じ物を使用できているというご家庭も多いですよね。 冷蔵庫に関しては、常に稼働している分、最新機種に買い替えすることによる節約効果は非常に大きいです。例えば、10年落ちの4人家族向けサイズとなる450ℓ前後の冷蔵庫を最新機種に買い替えしたとすれば、年間で12,000円程度の電気代削減になると言われています。
テレビ
在宅時間が増えれば、使用頻度が高くなるのがテレビです。現在、主流となっているテレビは、液晶テレビ、プラズマテレビで、バックライトの耐久性が寿命の決めてとなり、基本的に6~7年程度で買い替えるのが推奨されています。 あまりいないと思いますが、現在ブラウン管テレビを採用している方であれば、液晶テレビに買い替えすることで年間4,000円程度節約できると言われています。古い液晶テレビから最新モデルへの買い替えなら、2,000円弱の節約となるでしょう。
洗濯機
次は洗濯機です。洗濯機については、ドラム式のものや乾燥機能付きのものなどさまざまなタイプが登場していますので、一概に買い替えで節約になるとは言いにくいのですが、買い替え目安はご紹介しておきましょう。一般的にですが、洗濯機は洗濯回数が2500回~3500回ぐらいが寿命と言われていますね。年数にすると、7~8年程度と言われているのですが、これはメーカー側が修理のための部品などを7年程度しか製造しない場合があるからだそうです。 毎日洗濯をするようなご家庭であれば、ドラム式の洗濯乾燥機を最新モデルにすることで、年間7,000円程度の電気代が節約できると言われています。なお、洗濯機については、電気代に加えて節水能力も高くなっているので、水道代も節約できると思います。
その他の家電
大型家電は、上記のように非常に大きな節電効果を持っています。そして、日常生活の中では、これら以外にもたくさんの家電を使用しますね。例えば、毎日の掃除に使用する掃除機であれば、8年落ち程度のものと最新モデルを比較すると、消費電力が2倍程度違うと言われています。これを買い替えた場合、年間で1,000円弱の節電効果があると言われています。他にも、電子レンジや炊飯器、食洗機なども古くなっていれば買い替えすることでそれなりの光熱費削減効果が得られると思います。 なお、家電製品ではないのですが、在宅時間が伸びたことで意外に大きな痛手になるのが水道料金です。家にいる時間が増えれば、トイレに行く回数が増えてしまうのですが、これによりかなり水道代が上がってしまうのです。そして、トイレを節水モデルにリフォームすることで、非常に大きな水道代節約につながると言われています。例えば、TOTOの従来品トイレを『ネオレストASタイプ』に交換するだけで、年間の水道使用量もウォシュレットの電気代も大幅に下がると言われています。公式サイトでは、従来の13Lタイプからネオレストに交換することで、年間15,000円程度もの節約になるとしています。 参照データ:TOTO公式サイトより
まとめ
今回は、コロナ禍で在宅時間が長くなった現在、多くのご家庭から聞こえてくるようになった「光熱費が高くなって困っている…」という声の解決策についてご紹介してきました。日本製の家電製品は、非常に頑丈で長持ちするということが大きな利点と考えられているのですが、実は、適切な買い替え頻度を守っている方が省エネ性能の恩恵を受けられることで、結果的に得する場合があるのです。もちろん、買い替え時にそれなりのコストがかかってしまうものですので、メーカーが公表している耐用年数程度は使用する方が良いと思いますが、それ以上となると、消費電力が大幅に変わってしまうことから、買い替えた方が得になると考えておきましょう。 そして、こういった家電製品の買い替えは、タイミングをきちんと見計らうことで大幅にコストを削減することができるのです。特に、年末年始は、大手家電量販店が年末年始セールを行っていますし、大手通販サイトなどもポイント還元率を大幅に上昇させています。こういった時期を見計らって、古い家電の買い替えを行うことで、初期コストがおさえられますし、さらに買い替え後は日々の光熱費が大幅に下がってくることでしょう。 現在は、新型コロナウイルス感染症の影響で世界中が混乱に陥っています。実際に、発電の燃料となる石炭やLNGの価格が高騰しているだけでなく、輸送網の混乱も電気・ガス代の値上げに影響していると言われているのです。この問題は、もうしばらく続くと予想されていますので、年末年始セールで古い家電を買い替えてみてはいかがでしょうか。 関連:家電製品の買い替え時期について!大型家電って時期によって価格が違ったりするの?