女性目線で考えた家づくり!生活動線を考えた理想の住まいづくりのポイントをご紹介!【第一弾】

誰もが憧れるマイホームを手に入れる際には、皆さんどういったポイントに注目するでしょうか?当然、ご家族間でそれぞれの希望を言い合って、可能な限り理想の家が出来上がるよう、それなりに長い時間をかけて話し合うことになると思います。しかし、事前にしっかりと話し合ったはずの家に住み始めてみると、想像した以上にさまざまな問題点が浮き上がってきてしまう…というお話をよく耳にします。例えば、

  • キッチンが思ったよりも狭くて、料理の時に置き場がなくて困る…
  • 洗濯物を干すために、何度も階段を上り下りしないといけない…
  • 小さな子供がいて、目を離すと危険がないかと気になり調理に集中できない…
  • 夫や子供が片づけをしない…そもそも収納が少なくてきれいに片付かない…

など、毎日の家事や育児を行っている時に、奥様側から家への不満が噴出してしまう…なんてことが多いようです。実は、こういった「家が建った後の問題」というものは、マイホームの設計段階に打ち合わせをしている際、きちんと日常生活での動線や収納スペースの確保、来客時の配慮などが行えていなかったことが大きな原因となります。特に、ご主人側が主導となり家づくりの話を進めている場合、家事や育児などの生活動線に関する配慮が足らず、実際に住んでみるとストレスが溜まる家になってしまっていた…なんてことが少なく無いと言われています。
そここの記事では、これから家づくりを始めようとお考えの方に向けて、女性ならではの目線で考慮しておきたい住まいの機能や設計上の工夫をご紹介していきたいと思います。むとうの家では間取りや設備のご提案は、女性設計士やコーディネーターが子育てや生活導線を考慮してご提案しています。実際の打ち合わせ時には、隣で聞いているご主人様が「そんなとこまでこだわるの!?」と驚いてしまうこともあるのですが、せっかく新しい家を建てるのであれば、可能な限り毎日の生活を快適にできるようにすべきです!

毎日長い時間を過ごすキッチンの工夫

日々の食事を用意する場所となるキッチンは、生活の中でも多くの時間を過ごす場所となります。さらにコロナ禍の現在では、家族がコミュニケーションをとる場所としても重要になっていると言われていますので、使いやすさを重視した快適なキッチンを作る必要があります。
以下に具体的な工夫をいくつかご紹介しておきます。

ゴミ箱のスペース

一昔前までであれば、1階にキッチンがあり、勝手口が付いていて外に大きなゴミ箱を設置できるスペースを確保することが多かったです。しかし、近年の戸建て住宅は、2階部分にLDKを設置するケースが増えており、ゴミ箱の置き場に配慮しなければならないのです。特に、ゴミ出しの事を考えると、きちんと分別できるようにしなければならないため、それなりに大きなスペースが必要となるのです。
日常生活を考えた場合、キッチンなどにゴミをまとめられる大きなゴミ箱を設置することが多いのですが、家の設計時にこのスペースに対する配慮を見落としてしまう方が非常に多いです。キッチンは、調理のしやすさなどを考えて、収納スペースの事ばかりを考えてしまうものですが、きちんとゴミを分別して置いて置けるスペースの事を考えておくことが大切です。もちろん、見栄えや動線の事も考えて、ゴミ箱を見えないように収納できるようなスペースにすることが大切です。
例えば、シンクの下は調理器具の収納スペースにする方が多いのですが、こういった場所に大きなゴミ箱を隠して置けるようにするなどがオススメです。

コロナ禍で人気の2列タイプキッチン

コロナ禍で、在宅時間が増えている現在、ご家族で一緒に料理をしてコミュニケーションを図るというご家庭が増えています。しかし、一般的なキッチンの場合、ご家族みんなでキッチンを使う想定がされていないことから、逆にストレスが溜まってしまう…なんて声もあるのです。
こういった事もあり、急激に人気が高くなっているのが2列タイプのキッチンです。シンクとコンロがわかれていることから、スムーズに共同作業を進めることができるようになり、小さなお子様がいても、火元に近づけずに安心してお手伝いさせることができます。一時期は、家族と会話しながら、子供の様子を見ながら調理ができるようにと、対面型キッチンが人気でしたが、それをさらに進化させて、ご家族全員で料理を楽しめるキッチンを作る事ができます!

収納スペースは勘違いが多い

注文住宅を建てる時には、収納スペースに関する要望は多いです。ウォークインクローゼットなどは、多くの方にとって憧れの対象になっていますし、「収納は大きければ大きいほど良い!」と考えてしまっている方も多いです。しかし、実際の生活動線や利便性を考えた場合、意外に勘違いが多いのも収納スペースですので注意しましょう。

玄関収納やパントリーが人気

自然災害や新型コロナウイルスのような感染症対策に対応する目的で、玄関収納やパントリーの人気が高くなっています。コロナ禍では、不要不急の外出自粛が求められていますが、それでも一切の外出をしないということはなく、学校や仕事、生活用品の買い出しなど、外部と接触する機会を完全に遮断することができないのが実情ですね。こういった外出時でも、ウイルスなどを家の奥深くまで侵入させないよう、玄関部分に収納を作り、そこでアウターや荷物を下ろすことができるようにするという工夫が人気です。
また、玄関部分や玄関収納内に簡易の手洗い場を設置しておけば、お子様に手洗い・うがいの習慣づけにも非常に役立ちます。

場所に応じた収納の工夫が必要

注文住宅で家を建てる時にも、「部屋それぞれにクローゼットを」と考える方が多いです。しかし、こういった考えが必ずしも効率的なスペース活用であるとは限らないのです。そもそも、ご家庭ごとに荷物の量は全く違うわけですから、何をどの程度収納しなければならないか、最初にリストアップしておく必要があるでしょう。
さらに、基本的に来客者の事などを気にしなくても良い2階部分などであれば、廊下部分にご家族共用のクローゼットを設置することで、各部屋のスペースをもっと有効活用することができるようになるでしょう。こうしておけば、将来的にお子様同士で洋服の貸し借りが容易にできるようになったりしますし、家族全員でスペースの貸し借りができますので、家全体のスペースを有効活用することにつながります。
なお、ウォークインクローゼットに憧れている方が多いのですが、ウォークインクローゼットの通路部分は「何も収納できない」無駄なスペースが多く生じるということを忘れてはいけません。家の収納スペースを考えた場合、どういったものを収納するのか、またどれぐらいの量があるのかをよく考え、最も効率よく収納できる計画を立てるべきです。

生活動線の考慮がとても重要

家づくりを進める上では、生活動線をしっかりと考えておかなければ、「住んでみると不便でしょうがない…」なんてことになりかねません。例えば、都市部などでは庭のない戸建て住宅が一般的となっていることから、陸屋根を採用して屋上に洗濯物を干したり、お子様を遊ばせるスペースとして活用するなんてことが増えています。しかし、何も考えずに、洗濯機置き場を1階部分にしてしまうと、毎日洗濯物を干すために何度も階段を上り下りしなければならない…なんてことになってしまうのです。
住宅の間取りは、きちんと日常生活の動線を熟慮して、快適な生活空間になるように工夫しなければいけません。

玄関部分にパントリー

2階部分にキッチンがある住宅が増えてきた現在では、毎日の買い物後の荷物運びがとても不便に感じる…という声が多いです。特に、コロナ禍の現在では、週に1度、車でまとめ買いしておくというライフスタイルの方も多くなっているのですが、こういった方にとっても、2階のキッチンまで大量の荷物を運ぶのはとても大変ですね。正直、こういった作業については、力自体が強い男性目線では、「運べばいいじゃん」としか思わないという方も多いです。
女性目線で考えた場合、現在のライフスタイルに合わせるためには、玄関部分に買い物した荷物をストックして置ける収納スペースを設けておくと非常に助かります。ガレージから直接アクセスできるようにしておけば、雨の日でも買い物が苦になりませんし、水などの重いものを購入しても、必要な時に少しずつ運べば良いだけですので、日常生活がかなり楽になるのです。

まとめ

今回は、女性目線で考えた家づくりの工夫第一弾として、キッチンや収納などについて簡単にご紹介してきました。男性がこの記事を読んだ場合、「そんなこと気にしたこともなかった…」などと思ってしまったかもしれませんね。実際に、注文住宅の間取りの打ち合わせ時などには、奥様が数々の希望を出してくる中、ご主人様が「そんなところまで気にする必要あるの?」と驚いてしまう場合も少なくありません。

しかし、毎日家事を行っている身からすれば、ちょっとの工夫で日々の作業が楽になるというのは、とても大切なポイントになるわけです。特に、コロナ禍で、在宅時間が増えた今、生活の利便性の高さは非常に重要なポイントだと考えなければいけません。もちろん、自分たちだけでは気づくことができない、家づくりの工夫に関しては、むとうの家のスタッフがいろいろとご提案させていただきます。これから、ご家族全員が快適にすごせる家を建てたいとお考えなら、お気軽にむとうの家までご相談ください。

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